40数年ぶりの味
雨の中、退職した会社の同期会に参加した。
昨年計画が大震災のために中止になり、今回改めて「古希を祝う会」として開催された。
入社しても途中で退職して別の道を歩んだひとや、定年まで勤め上げた人、それぞれにみんなサマザマな苦労をして無事に古希を迎えたのだなぁ・・・。
会の始まる前に、昔住んでいた独身寮の場所を一人で傘をさして散策した。
寮から駅へ出る道を、降りた駅から逆に辿りながら、浦島太郎の心持ちでキョロキョロ当時の面影を探しながら歩く。
あった、あった!こじんまりとした「中華料理屋」。
ちょうど昼飯時だったので暖簾を押した。
確認すると、既に息子さんたちに代替わりしていたが、アツアツの「サンマー麺」を、当時を回想しながら40数年ぶりに味わった。
独身寮は敷地の半分に豪華マンションが建ち、木造の寮は立派な高層独身寮に変わっていた。
近所の商店街も昔の面影はなく、通った床屋は見当たらず、唯一蕎麦屋だけは店名から思い出すことができた。
雨に濡れての散策は、約1時間あまりで玉手箱の煙が消えて現実に戻ったのだった。
昨年計画が大震災のために中止になり、今回改めて「古希を祝う会」として開催された。
入社しても途中で退職して別の道を歩んだひとや、定年まで勤め上げた人、それぞれにみんなサマザマな苦労をして無事に古希を迎えたのだなぁ・・・。

寮から駅へ出る道を、降りた駅から逆に辿りながら、浦島太郎の心持ちでキョロキョロ当時の面影を探しながら歩く。
あった、あった!こじんまりとした「中華料理屋」。
ちょうど昼飯時だったので暖簾を押した。
確認すると、既に息子さんたちに代替わりしていたが、アツアツの「サンマー麺」を、当時を回想しながら40数年ぶりに味わった。
独身寮は敷地の半分に豪華マンションが建ち、木造の寮は立派な高層独身寮に変わっていた。
近所の商店街も昔の面影はなく、通った床屋は見当たらず、唯一蕎麦屋だけは店名から思い出すことができた。
雨に濡れての散策は、約1時間あまりで玉手箱の煙が消えて現実に戻ったのだった。